痛風
症状・原因
痛風は尿酸の結晶が体内に蓄積し関節に痛みを起こす疾患です。
発作時の痛みは激痛となることが多く風が当たっただけでも痛むことから、痛風と命名されたと言われています。
尿酸の結晶は足部に沈着しやすいため足指・足首に痛みをともなうケースが多くあります。特に足の親指の付け根(母趾MP関節)が多く、初めて発症する人のおよそ7割がこの部位と言われています。
患者の9割以上が男性で、最近では若者の発症率が増えてきています。
原因
高尿酸血症が続くと尿酸結晶が関節に沈着し炎症を引き起こします。
尿酸はプリン体という物質から肝臓で作られ腎臓から排出されます。
高尿酸血症は尿酸の生産が増えたとき、排出が減った時、あるいはその混合のいずれかによって引き起こされます。
アルコール(特にビール)は尿酸の原料となるプリン体を多く含み、多く摂取することで血中の尿酸の濃度を上げてしまうため痛風の原因になると言われています。
その他にも食事(肉食等)、精神的ストレスや運動不足、脱水、遺伝が原因となることがあります。
治療
痛みの発生を抑える薬や炎症を抑える薬などの投薬によって治療いたします。
また、食事の改善なども指導いたします。
痛風を放置すると発作を繰り返し、その間隔も短くなり症状も強くなってきます。
尿管結石や虚血性心疾患など全身への影響もでてきますので放置せずに、早めにご相談ください。